◎きくち内科の禁煙外来
病院やクリニックでの禁煙外来には、保険診療のものと、保険外診療(自由診療)のものがあります。
保険診療で禁煙外来を受けるには、幾つかの条件を満たす必要があります。また、「禁煙のための標準手順書」というプログラムに従って進められます。初回の外来、その2週間後、4週間後、8週間後、12週間後の全5回、外来にかならず受診して頂くことになります。禁煙に関する薬は、定められた外来に受診していただいた時に限って処方できます。5回目の外来(12週間後)は処方はできません。
保険外診療(自由診療)での禁煙外来には、通院のスケジュール、処方などに制限はありません。
きくち内科では、保険診療および自由診療(自費)での禁煙外来、いずれも行っています。保険診療と自由診療での大きな違いは、薬を使った治療をする場合に、その薬代に保険が使えるかどうかという点になります。
当院では、保険診療での禁煙外来をご希望の患者さんは、初回の受診は自由に受診して頂いています(※受付終了時刻の30分前までにご来院ください)。受診の際、保険適応になるのかどうか確認し、保険での禁煙外来が可能であれば、2回目以降は、予約日を決めての通院となります。
自由診療での禁煙外来は、患者さんの都合に合わせた通院スケジュールで行います。
当院の禁煙外来の特徴は、看護師が積極的に禁煙のサポートを行う点にあります。禁煙外来通院中の患者さんには、受診の際、院長だけではなく、看護師とも禁煙の状況について話し合ってもらっています。医師に言い難いことなども気軽に相談して頂いています。
禁煙外来を終了した方で、希望される患者さんにはアフターフォローとして、6ヶ月目、12ヶ月目に禁煙の継続状況などを伺うお手紙をお送りしています。禁煙外来終了後の再喫煙を少しでも減らすことができればとの試みです。
■禁煙治療薬の役割
タバコをなかなかやめられないのは、たばこの煙に含まれるニコチンの依存のため、という部分が大きなところを占めます。薬物療法は、その部分へ薬学的にアプローチします。
タバコ以外の方法でニコチンを体に入れる「ニコチン補充療法」と、ニコチンではないけれども、ニコチンと似たような作用を持つ薬物を使う方法があります。
前者は、「ニコチンガム」や「ニコチンパッチ」として、処方箋なしでも薬局で購入することができます。
後者は、薬物名はバレニクリン、商品名は「チャンピックス」といい、飲み薬です。これを購入するには処方せんが必要です。
最近、「禁煙=禁煙治療薬」という認識が強いように思いますが、薬なしでも意外とタバコはやめることができるものです。私のモットーは、「禁煙を楽しもう」ですので、相談希望の方は、お気軽に受診して下さい。電話での相談対応はできませんので、ご了解下さい。
■受診方法・費用
保険診療での禁煙外来は、薬代を含め、費用は保険でお支払い頂きます。
自由診療での禁煙外来は、1回3,000円となります。
薬を使う場合は、薬局で自費で購入していただくことになりますので予めご了解ください。
参考:チャンピックスを薬局で自費で購入する場合
薬局によって、若干値段が変わりますので、あくまで参考としてください。
■スモーカーライザー
きくち内科にはスモーカーライザーがあります。
呼気中のCO濃度を測定する器械です。タバコをすっている間は、肺からはき出した空気の中に一酸化炭素が多く含まれていますが、たばこをやめると無くなります。逆もまたしかりで、タバコを吸い始めると高い数値になってきます。
禁煙外来を受診された患者さんは、毎回これで呼気中のCO濃度を測定させてもらいます。